アズールレーンはオマージュゲームという話を書いた管理人の雑記です。

艦船擬人化ゲームの原点はあの作品

アズールレーンの話をする前に、艦船擬人化ゲームのルーツについて簡単に触れておきます。

  • 艦船擬人化ゲームとは文字通り、艦船を擬人化させたキャラクターが登場するゲームのことです。
    艦船擬人化の歴史は、第二次世界大戦時の重巡「高雄」「愛宕」「熊野」、戦艦「榛名」、日本郵船の客船などが最初と言われています。
  • 艦船擬人化ゲームがジャンルとして確立されるのは「艦隊これくしょん(艦これ)」が登場してからになります。
    艦これが登場する以前にも「蒼き鋼のアルペジオ」など艦船を擬人化させた作品やイラストなどはありましたが、そこまで大きな反響はありませんでした。

  • 2013年に角川・DMMが「艦隊これくしょん(艦これ)」のサービスを開始すると、一気にブームとなり、大ヒットしました。
    このヒットにより艦これは擬人化ゲームに多大な影響を与え、現在の艦船擬人化ゲームの基礎を作りました。

同じ艦船擬人化ゲームである「アズールレーン(アズレン)」もまた「艦これ」に影響を受けて作られた作品のひとつといえるでしょう。

アズレンと艦これは全く違うゲーム

アズールレーンは、日本の「艦これ」など既存の艦船擬人化ゲームを意識して作られた作品のひとつではありますが、ゲームシステムやキャラクターたちの扱いなどは全く異なります。

  • ゲームシステムが違う。
    艦これなどがターン制のゲームであるのに対して、アズールレーンはシューティングゲームです。
    また、戦闘は艦これなどが運に左右されやすいのに対して、アズールレーンは基本手動で戦闘に運要素を含みません。
    他にもアズレンにはロスト(轟沈)機能が無い、ヘルプやチュートリアルがあるなど、しっかりとした差別化がなされています。
  • 同じ艦船を擬人化させたゲームですが、登場するキャラクターの種類が少し異なります。
    艦これでは、第二次世界大戦に登場した旧日本軍の艦船が数多く登場。
    他にもドイツ、イギリス、アメリカ、ソ連などの艦船も登場しますが、数は多くありません。
    対して、アズールレーンは世界の艦船たちが登場し、第二次世界大戦前後の艦船も登場します。
    また、登場するスピードも速く、キャラクターの総数は350を超えています。
  • ストーリーや世界観なども大きく異なる。
    艦これのストーリーや世界観については明確に語られていません。
    ゲームやアニメの演出などをみるに、敵として登場する深海棲艦=艦娘ということは間違いないようです。
    また、日本視点のステージやイベントが多いのも特徴で、イベントボス撃破時の仕様も日本艦に関するものが多いです。
    対して、アズールレーンは未来からやってきた敵セイレーンとKAN-SENたちが戦う内容になっています。
    日本やドイツの艦船たちはセイレーンとともに敵として登場することが多いですが、それにもきちんとした理由があります。
    その理由については「アズールレーンの「世界観」について」に詳しく書いているので、ここでは詳しい説明を省きます。

これまで登場した艦船擬人化ゲームは艦これ同様のターン制のシュミレーションゲームが多かった。

しかし、アズールレーンは違います。いままで主流だった艦これタイプの戦闘システムではなく、艦船擬人化×シューティングという新たなゲームシステムを生み出しました。

ほかにも他作品のパロディ・オマージュ要素が多く盛り込まれているところや、他社とのコラボが多いところも差別化のポイントでしょう。

上記のように差別化されていて、日本の多数の作品に影響されて作られたアズールレーンはいわゆるパクリゲームではありません。

作品愛があって作られているなら、アズールレーンは「オマージュ作品」と言えるでしょう。

アズレンがヒットした理由(?)

※主に主観です。

  1. ひとつに、これまでになかった艦船×シューティングゲームということ
    いままで艦これに似ている作品ばかりの中、新しいゲームシステムで動きがあるゲームというのが新鮮に見えた。
  2. ふたつに遊びやすさ
    操作は簡単で、UIは見やすい、オート戦闘も実装されていて、なおかつ戦闘は運に左右されにくい。
    史実を知らなくても遊べるなど、遊びやすいという点も魅力的に見えましたね。
  3. 3つに、運営の対応が良かったこと
    初期の頃にあったサーバートラブルに対する迅速な対応、しっかりとした説明を行ったことは良心的な対応でした。
    多くの日本のゲーム運営会社が理由を説明せずにいい加減な対応をする中での対応だったので、何倍もよく見えたことでしょう。
  4. 4つにSSRの排出率7%
    キャラクターを手に入れるためのガチャ(建造)といえば、SSRが出にくいことがほとんですよね。
    しかしアズレンは常設のSSRのほうが揃えやすいゲームです。
    建造で手に入るキャラは一部を除き「勲章交換」で入手できます。
    常設のSSRも含まれているので「いいな」っと思った艦船を確実に手に入れることができます。
    キャラの数が多いことから、SRやRが出にくいところもあります。
    そんなときは不定期のピックアップ(任意)有効活用しましょう。
    SSRの入手のしやすさ、長期的に見れば全艦コンプリートも十分可能というのもヒットの理由でしょう。
  5. 5つに課金要素が限定的
    ソシャゲといえば、課金要素を含むコンテンツが多いですが、アズレンに関しては課金要素が少ないです。
    課金で手に入るゲーム内通貨「ダイヤ」も任務や委託、何かの記念で貰えます。
    課金はキャラクターの衣装(スキン)や指輪(レベルキャップ解放)、保有数の拡張など限定的なものです。
    無課金でも微課金でも十分楽しめるのがいいですね。

個人的にはランカー要素や無理してやる要素が少ないのが良かったですね。
必須キャラもいませんし、マイペースにできるのところも良かったです。

アズレンの魅力

魅力を言い出すとキリがありませんが、カワイイ(工口い)キャラクターたちが登場すること、ゲームが遊びやすいことでしょうか。

操作は簡単で、UIも見やすい。オート戦闘も実装されているからシューティングゲームが苦手な人も遊べる。
何より運に左右されにくいゲームシステムは、ありがたい限りですね。

他にも日本のアニメやゲームなどのパロディ・オマージュが多いのも面白いところです。


例えば、軽空母として登場する「ハーミーズ」はデュエリスト(遊戯王)という属性が追加されていて、声優も遊戯王のヒロインで登場したことがある人を起用しています。
遊戯王を知っている人にとってはかなり面白いキャラクターになっていて、むしろ本家に居てもおかしくないほどのクオリティです。


オート戦闘ではジョジョネタのひとつ「to be continued」が記載されていたり、配布されたメールには「ブリ参上!」と書かれていたり、パロディ家具が沢山実装されていたりと、細かいところにも小ネタがたくさん盛り込まれています。
艦船の知識がなくても楽しめるところもアズレンのいいところですね。

そんなアズールレーンは、まさにGEEK(オタク)が作ったゲームです。
アズレンの開発プロジェクトを「商業がダメだったら同人ゲームでもいい」という気持ちで立ち上げただけのことはありますね。

アズレンがパクリ・盗作と言われてしまう理由

なぜアズールレーンは艦これのパクリと言われてしまうのか。
艦これの影響力が強いということもありますが、原因はいくつかあります。

  • 中国産のゲームという先入観です。
    艦これが大ヒットした後に、海外(特に中国)で艦これのイラストとボイスを無断で使用したパクリゲー(艦娘国服とか…)が登場。
    その後も艦これに似たゲーム(艦これフォロワー)が大量に登場しました。
    このことからも中国のゲーム=パクリゲームという印象が強いです。
  • 他にも、以前から中国=パクリ(盗作・盗用)というイメージがあるのも原因のひとつでしょう。
    ※日本のマンガやアニメを勝手に商品化、技術の盗難、偽装問題など、国としての印象が悪すぎる…
  • アズレンのキャラクターの総称に「艦娘」を表記した問題。
    アズレンに登場するキャラクターの総称は「KAN-SEN」ですが、リリース当初は総称がありませんでした。
    非公式には艦船少女、広告などでは「艦娘」と表記されていた。
    そう艦これと同じ「艦娘」です。これを黙って見逃してくれるほど世の中は優しくはなかったわけで、版権問題になりましたね。
  • 他社キャラクターのイラストの流用(トレス)問題。
    イベントアイテム「アザラシちゃん出現情報」のアイコンが他社のキャラクター「まめゴマ」と類似していたことが指摘され、問題に発展。
    後日、使われていたイラストは差し替えられましたが、アズレン開発・運営の版権(ライセンス)関係の管理が杜撰なことが明らかになった問題でした。
    パクリ作品と言われても言い逃れできませんね…
    ※詳しくは「アザラシちゃん出現情報の「まめゴマ類似問題」について解説」を参照。

上記の理由から、アズールレーンはパクリゲームと言われてしまうようです。

あのゲームにもパクリと呼ばれた時期があった

パクリといえば、あの有名作品・あのゲームたちがパクリと呼ばれていた時期があったことを知っていますか。

日本のRPGといえば「ドラゴンクエスト」があげられますが、発売当初は海外の「ウルティマ」のパクリと言われていました。

  • ドラゴンクエストは元々、海外のRPGをより遊びやすくするために作られた作品なんです。
    パクリも何も海外のRPGを遊びやすくするために作られたのだから、内容が似てしまうのは当然ですね。
    遊びやすくした分、対象年齢を広げることができ、結果的に日本で大人気RPGとなりました。
  • 海外では既に主流だったゲームが有ったこと、ドラクエのテキストの英語化が難しかったことなどから、あまり流行らなかったようです。

では、次にカードゲーム業界をみてみましょう。
カードゲームといえば「遊戯王デュエルモンスターズ」や「デュエルマスターズ」などがあげられますが、ほとんどは「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」に影響されて作られたゲームなんです。

  • 遊戯王は漫画の作者がゲーム好きで、自身の作品「遊戯王」にマジックザギャザリングをモチーフにした「マジック&ウィザーズ」を登場させました。
    これが派生して現在の遊戯王デュエルモンスターズになるわけです。
    簡略化されたルールと作品自体の面白さから、いまでは世界でもっとも売れているカードゲームと言われています。

  • デュエルマスターズはマジックザギャザリングをもっと遊びやすくするために開発されたカードゲームです。
    デュエルマスターズに「マナ」や「コスト」があるのはマジックザギャザリングの名残ですね。
    デュエルマスターズのマンガも元々は「マジックザギャザリング」をテーマにした内容でした。
    ストーリーの途中で、主人公たちが戦うゲームがデュエルマスターズに変更されました。
    マンガ序盤のラスボス戦(vs白凰)で変わったので、初期を知らない人は知らないかもしれませんね。

上記は一例に過ぎません。
探せば探すほどこの類の話は出てきます。

後続作品はパクリ作品ではない

先発作品がある限り、後続に登場する作品は何かしら先発作品から影響・着想を得るでしょう。
着想を得てもそこに創意工夫・オリジナリティがあるならパクリではありません。

後続作品をパクリだというのは、涼宮ハルヒの憂鬱に登場する「長門有希」は新世紀エヴァンゲリオンに登場する「綾波レイ」のパクリといっているのと同じこと。
遊戯王はマジックザギャザリングのパクリだと言うのと、なんら変わりません。

単純に後から出た作品だからパクリ、◯◯に似ているからパクリ、なんでもパクリ一括りにしてしまうのはナンセンス(意味がない)です。

いまは組み合わせの時代

いまの時代は「組み合わせの時代」!!

基礎的なアイデア(デザイン、ストーリーなど)はほとんど出尽くされています。
誰も見たことがないようなオリジナリティ溢れる作品を作るのは本当に難しいことです。
オリジナリティ溢れる作品を作れるのはほんの一握りの人たちだけでしょう。

だからこそ、いまの時代はこの組み合わせ(基礎+創意工夫)、基礎に何を加えるかが重視される時代なのです。
この組み合わせひとつで他作品との差別化・作品の個性が生まれます。

アズールレーンはこの組み合わせ・着眼点がよかったこと、トラブルに対して運営が丁寧な対応をしたことで評価を得たんだと思います。
他にもアニメ化、コンパイルハートによるアズレンのゲーム化(アズールレーンクロスウェーブ)など、期待できる要素もありますね。

次はメール返信を世界観に順したものにできるかどうか、ゲームをしっかりとしたストーリーにできるかどうかにかかっていると思います。

それができれば、アズレンがパクリゲーと言われることもなくなるでしょう。
お国の事情で規制とかされなければですが…

とりあえず、遊んでみてほしい

パクリだから遊ばない…なんてもったいない。

先入観は捨てて、まずはアズールレーンを遊んでみてほしい。
面白いゲームかどうかは遊んでみてから決めればいいし、面白くなければアンインストールすればいい。

  • 端末はPCならNoxプレイヤー、スマホならiPhone7以上がオススメ。
  • はじめるタイミングはイベント前後がオススメだ。
    強キャラは居るが、必須キャラは居ない。SSRの建造率も高めだ。
    リセマラはせずストーリーを進めてしまうのが良いだろう。
  • 初期艦は好みでOK。全員第3章以降で入手できる。
    イベント限定は後々復刻や常設化されるので、まわすかは任意でOKさ。
  • 遊び方は、チュートリアル担当「アマゾンちゃん」に聞いてくれれば大抵のことは教えてくれるはずさ。

シューティングゲームが苦手な人でも遊べる内容になっているので、まずはダウンロードして遊んでみてくれ!
カワイイ艦船たちに癒されようぜ!!