ヴィシア聖座の駆逐艦「ル・マラン」の史実ネタなどについて書いています。

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名前 ル・マラン
(Le Malin)
艦種 駆逐艦
陣営 ヴィシア聖座 レアリティ SSレア
CV 白石 晴香 イラスト
登場時のセリフ
我(われ)は駆逐艦「ル・マラン」。
そなたの命(めい)に従うしもべとならん!

艦船のLe Malin


フランス海軍が建造した大型駆逐艦ル・ファンタスク級の1隻「ル・マラン (Le Malin)」。
ル・マランとは「悪賢い(狡賢い)」「悪(邪悪)」などを意味する言葉。
※単に「賢い」という意味もありますが、悪い意味で使われることが多い。

この名前を持つ艦としては3代目にあたる。

  • 起工日:1931年11月16日
  • 進水日:1933年8月17日
  • 就役日:1936年5月1日
  • 除籍日:1964年2月3日
  • 最期日:1979年に解体

艦歴/戦歴

ル・マランは第二次世界大戦では、連合国側(フランス海軍、自由フランス軍)、枢軸国側(ヴィシー政権下)の両方に所属した。

  • 【就役後】
    就役後は、姉妹艦の「ランドンターブル」と「ル・トリオンファン」とともに第8軽部隊を編成、ブレストを拠点とする第2軽戦隊に配属。
    1937年4月12日に第8駆逐隊に改編された。
  • 【フランス海軍時代】
    • 1939年9月にル・マランたちの部隊は「北大西洋」で哨戒任務に就く。
    • 同年10月には、ドイツ海軍の装甲艦「グラーフ・シュペー」捜索に参加。
    • 1940年4月23日、デンマーク海峡で敵艦船の捜索任務を行う。
      翌24日の午前3時にドイツ海軍の哨戒艇を2隻発見し、1隻に損傷を負わせた。
      その後、ドイツのSボート(高速戦闘艇)から攻撃(仕返し)を受けるも攻撃を回避し、逆に敵1隻を撃破した。
      24日の夜明け頃に空襲を受けたが、損傷はなく無事にイギリス海軍基地に帰還した。
  • 【ヴィシー政権時代】 
    • 1940年6月22日にドイツの電撃戦による侵攻でフランスは降伏。
      フランス降伏後には、新たにヴィシー政権(ドイツ側)が発足した。
      ル・マランをはじめ、何隻かのフランス海軍の艦船は、ヴィシー政権の管轄下に置かれた。
    • 1940年9月、ヴィシー政権は他の植民地が自由フランス側についたことを受け、ダカールの支配維持のために第10駆逐隊(ル・マラン、ル・ファンタスク、ローダシュー)と第4巡洋艦戦隊(グロワール、モンカルム、ジョルジュ・レイグ)を送り出した。
      一方で「イギリス海軍」と「自由フランス」は、ドイツがダカールを潜水艦基地として利用する動きがあるとの情報を掴む。
      さらにリシュリューなど一部の艦船たちもダカールに集まっていた。
      ダカールに居るフランス艦隊をドイツ(枢軸国)に奪われることを恐れたイギリス海軍は自由フランスとともに、ダカール上陸を計画。
      このヴィシー政権とイギリス海軍が鉢合わせたことにより「ダカール沖海戦(1940年9月23日)」が幕を開ける。
    • 1940年9月23日のダカール沖海戦では、港に煙幕を展開し巡洋艦達を守った。
      姉妹艦のローダシューは重巡「オーストラリア」の砲撃で大破し座礁、ル・マランは降り注ぐ砲撃により蒸気配管が損傷、速力が14ノットまで落ちてしまった。
      その後、ル・マランはアーク・ロイヤルの航空隊から攻撃を受けるも被害はなく、午後4時に損傷箇所は修復された。
      ローダシューは砲撃により2日の間燃え続け、除籍された(のちに修復のためドイツ海軍が修理を行うが、それはローダシューの記事で解説予定)。
    • 1942年11月8日、ル・マランはカサブランカ港のドックに入っていたが、トーチ作戦によるアメリカ艦隊との戦闘(カサブランカ沖海戦)に巻き込まれてしまう。
      戦艦「ジャン・バール」と「マサチューセッツ」の砲撃戦が繰り広がられる中、マサチューセッツから放たれた40.6cm砲弾(流れ弾)がドック内のル・マランに命中する。ル・マランの機関部に浸水が発生、ドック内に着底した。その後すぐに修復を行った。
      ドック内にいたル・マランだったが、11月10日まで対空兵装でアメリカの爆撃機に応戦した。
  •  【自由フランス軍時代】
    • トーチ作戦後、ヴィシー・フランス軍の一部が自由フランス軍に加わることになった。
      ル・マランをはじめ、ル・ファンタスク、ル・テリブルも自由フランス軍に編入され、ニューヨークで近代化改修を受けた。
      1943年11月17日に近代化改修が完了し、艦種が「軽巡洋艦」に変更された。
      この後の作戦や任務は、この3隻で行った。
    • 1944年1月、ル・マランと姉妹艦たちはイギリスの第24駆逐戦隊とともにアドリア海で哨戒を行い海上輸送を阻止した。
      ※敵の海上輸送を行うために夜間に30ノットで哨戒を行っていたらしい。
    • 1944年2月29日、ドイツ海軍の輸送船団(輸送船、水雷艇2隻、駆潜艇2隻、掃海艇×3隻)をレーダーで捕捉した。
      船団に攻撃を行い、最新のレーダーと自身速力を駆使し船団輸送を阻止。
      輸送船と駆潜艇を撃沈し、他を大破させる戦果をあげた。
    • 1944年8月15日、南フランスへの上陸作戦「ドラグーン作戦」に参加した。
      ル・マランは主に砲撃で上陸部隊の支援を行った。
    • 同年12月25日に悪天候の中、ナポリからトゥーロンに向かっていた途中で、ル・マランはル・テリブルと衝突事故を起こす。
      両艦は大破し、ル・マランは艦首を切断していた。夜にイギリス海軍の曳船などに救助され、ナポリに帰還した。
    • 1945年1月22日に応急修理が行われ、本格的な修理のためにラ・シオタに向かって出向した。
      ラ・シオタ到着後はすぐに修理が行われたが、修理は1945年11月までかかった。
  • 【第二次世界大戦後】
    • 1951年の北大西洋条約機構によって、高速護衛艦に再分類された。
      再分類の際に新たに「D612」という艦番号が与えられた。
    • 1951年6月にフランス領インドシナに派遣され、1952年6月まで空母「アローマンシュ」の護衛艦として活動。
    • 1952年8月にフランスの海軍兵学校の練習艦となり、予備役となった。
    • 1964年2月3日に除籍となり、廃艦に合わせて「Q359」に改名された。
    • 1976年11月16日にスクラップとして売却され、1979年に解体された。

小ネタ

  • 【ラファイエット、ここにあり】
    トーチ作戦でマサチューセッツから受けた40.6cm砲の砲弾の破片に「ラファイエット、ここにあり(La Fayette, nous voici)」と刻んで記念品にしたらしい。
    ※ライファイエットは、アメリカ独立革命とフランス革命で活躍した両大陸の英雄。
    アメリカの戦艦から放たれた砲弾がフランス艦に当たった縁で「ライファイエット、ここにあり」と刻んだのだと思われる。
  • 【ここでル・マランは終わり、ランドンターブルが始まる】
    修理された艦首部のつなぎ目にはプレートが掲げられそこには「ここでル・マランは終わり、ランドンターブルが始まる(Ici finit Le Malin et commence L’Indomptable)」と記されていた。
    衝突事故でル・マランが失った艦首に、姉妹「ランドンタープル」のものが使われたことに因むのだろう。

KAN-SENのル・マラン

  • 【公式の紹介文】
    ヴィシア聖座所属ル・ファンタスク級駆逐艦の一隻。
    ヴィシアを守る者として時には冷徹に、そして時にはずる賢く立ち回る。
    エレガントたる邪しき剣に隠された、彼女の本当の姿―― それを見た者はほとんどいないと言われている…

カンレキ/センレキ

追々追記予定。

  • 【光と影のアイリス(復刻版)】
    2019年6月18日(火)に駅などで見られる広告にてイラストが初お披露目された。
    光と影のアイリス復刻版で登場した。
  • 【ヴィシア聖座】
    これまでのヴィシア聖座艦は史実で自沈、未完成(ドイツに接収)、トーチ作戦までヴィシー政権だった艦船がヴィシア聖座だった。
    しかし、ル・マランはその法則から外れるようだ(絶対数が少ないので憶測)。
    光と影のアイリス(復刻版)のイベントストーリーも気になるので、色々と見逃せない。
  • 【「悪」に因む(?)】
    どこか中二病的な要素を放つル・マラン。
    おそらく名前の意味がモチーフではないかと思われます。
    ル・マランはフランス語で「悪(邪悪)」や「狡賢い(利口)」を意味する言葉。
    ヴィシア所属で中二病っぽい雰囲気とセリフの理由はそれだと予想しています。
    ※にくすべ感と思っていたら、ぐーたらキャラだった。
  • 【ぐーだらディマンシュ】

    ぐーたら衣装実装。
    サボりたいこころむき出しのル・マランの姿がそこにあった…
    睡眠薬入のコーヒーを指揮官に飲ませようとしてきたりする…
    ※ちなみに通常衣装でも言動はあまり変わらない…
    ※自宅警備員の幼女を見たアクロさんの反応は…(うちのクウボがウザすぎる!)
  • 【マサチューセッツ(?)】
    ジャン・バールvsマサチューセッツで、マサチューセッツから放たれた流れ弾が当たってしまったル・マラン。
    イベント内容的にゲーム内で触れられる可能性が高そうだ。
  • 【アーク・ロイヤル(?)】
    ゲーム内で触れられるかは不明だが、史実ではアーク・ロイヤルの航空隊から攻撃を受けている。
    ル・マランの見たは駆逐艦好きなアーク・ロイヤルの射程内であることに違いはないが、触れられるのか気になるところ。
    特に、ル・マランは軽巡洋艦に変更された経歴を持つので、アーク・ロイヤルの反応がすごく気になる。